日々のくらしの中で、物忘れがつらい・今自分のいる場所や時間がわからないなど「もしかして認知症では」とご心配の方は、当院の認知症外来(もの忘れ外来)へご相談ください。
認知症外来(もの忘れ外来)を受診希望される場合は、当院予約番号(TEL.0133-73-5201)に連絡し「認知症外来(もしくはもの忘れ外来)希望」とお申し付けください。また外来予約に関しては『初めて受診される方へ』を参照してください。
認知症の中で一番多いのはアルツハイマー型認知症です。脳の一部が萎縮していく過程で起こり、認知
症の約 6 割を占めると言われています。次いで多いのが脳梗塞や脳出血など脳血管障害による血管性認知症です。
「周辺症状」は中核症状によって及ぼされる生活障害のことを言い、もともと持っている性格や生活環境、人間関係など様々要因によって、うつ状態や妄想等の精神症状、日常生活を困難にする行動上の問題を指します。
認知症の方は周囲で起こっている現実を正しく認識することが困難になります。また、一緒に生活する家族の方や介護者の方が対応に苦慮するのは「周辺症状」の場合が多いです。最近では周辺症状を「認知症の行動・心理症状(Behavioral
and Psychological Symptoms of Dementia:BPSD)」と表す場合もあります。
中核症状
・記憶障害
ものごとを記憶する(特に最近あったできごと)が苦手になります。
・見当識障害
今日の日付が出てこなくなったり、自分がどこにいるのかが分からなくなる等、「いつ・どこ」が分からなくなります。
・理解・判断力の障害
ものごとを考えることが苦手になり、筋道をたてて行動できなくなります。また考えるスピードが遅くなったり、些細な変化で混乱を来たしやすくなります。
周辺症状
本人がもともと持っている性格や環境、人間関係など様々な要因がからみ合って起こるため、症状や行
動は様々です。身体の具合や環境・介護の方法などによっても影響を受けます。適切なケアを受ける事
によって予防・改善が可能となります。「周辺症状」の代表的なものとして暴言や暴力、興奮、抑うつ、
不眠、昼夜逆転、幻覚、妄想、せん妄、徘徊、物盗られ妄想、弄便、失禁などがあります。